NHK放送をスクランブル化すべきと訴え、参院選挙で当選したNHKから国民を守る党(N国)の立花孝志代表が、北方領土(国後島)訪問時に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか」などと発言したほか、その後も国会議員としての資質が問われる行動が明らかになり、議員辞職を求める憲政史上初の「糾弾決議」を国会で受けている丸山穂高衆院議員(日本維新の党が除名処分、大阪19区)に対し25日、入党を求めた。
さきの糾弾決議は、丸山議員の言動が「わが国の国益を大きく損ない、衆院の権威と品位を著しく失墜させたと言わざるを得ない」と厳しく断罪。「国会議員としての資格はないと断ぜざるを得ない」として衆院が全会一致で決議したもの。
丸山議員は任期を全うするとして辞職しない意向をツイッターでも発信。そればかりか、竹島についても「戦争で(もしくは混乱時に)取り返すのは賛成ですか?反対ですか?」と23日から期限付きで賛否を尋ねた。言論の自由は保障されるが、憲法は「国権の発動たる戦争と武力による威嚇、武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄している」。
国会議員であれば、この原則を遵守するのは当然で、「戦争により取り返す」ことの是非をアンケートで聞くこと自体、国会議員の資質を疑わせるものだ。
丸山議員は立花代表と会談しての感想をツイッターで「NHK改革以外の政策は党議拘束もない自由行動、OKとなると議連と既存政党の間の今までにない感じか」と書き込み「最後は直感に従うかと。月曜返答を」と29日に返事する考えを書き込んだ。
NHKから国民を守る党に投票した有権者が今回の丸山議員への入党要請をどう受けとめるのか、立花代表の行動にも賛否ありそうだ。(編集担当:森高龍二)