丸山氏に議員資格ないと糾弾決議案、与野党提出

2019年06月06日 06:24

 北方4島を巡り「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと戦争により取り戻すほかないような旨の発言や外出禁止になっている宿舎から外出しようとし、国会議員として著しく品格を疑う発言をしたなどから丸山穂高衆院議員(日本維新の会が除名処分)に対し、与野党8党会派が議員の進退を直ちに判断するよう求める『糾弾決議案』を5日、衆院に共同して提出した。6日の衆院本会議で決議される見通し。

 糾弾決議案では「卑猥な言動に至っては人間としての品位を疑わせる」と言及し、厳しく非難。そのうえで「本院(衆議院)の権威と品位を著しくおとしめ、院として国会議員の資格はない、と断ぜざるを得ない」と国会議員資格はないと言わざるを得ないとして、事実上、議員を辞職するよう求めている。
 
 丸山議員は3日に衆院議運の高市早苗委員長に弁明書を提出しているが、そこでは「国会は裁判所ではない。人民法廷でもないはず」と訴え、「本件における議員の出処進退はその議員自身が判断すべきことで、最終的には選挙での有権者のご判断によるべきものかと存じます」などと弁明。決議案が与野党共同提案されたうえに決議されたとなれば、その決議の重さは否定できない。決議されて以降、丸山議員が出処進退をどうするのか注視される。(編集担当:森高龍二)