ロシアNO2、メドベージェフ首相が択捉島訪問

2019年08月02日 16:15

 プーチン政権ナンバー2のメドベージェフ首相が日本の中止要請の中、2日、北方領土の択捉(エトロフ)島を訪問した。2015年8月以来、4回目の訪島となる。今回の訪問の意味についてマスコミ各社は「ロシアが自力で北方領土の経済開発を行う姿勢を示したもの」との受け止めを伝える。

 安倍総理はプーチン大統領との信頼関係をアピールしてきたが、あっさり中止要請を蹴られた。北方領土4島のうち2島返還にもロシア側は応じない姿勢がこれまでにも一部で報じられており、北方領土問題を早期に解決し、日ロ平和条約締結への環境整備に取り組むとする安倍総理に水を察すロシア側の言動が相次ぎ表面化してきている。

 菅義偉官房長官は2日午前の記者会見(訪問確認ができていない段階)で「ロシア政府要人による北方4島の訪問は領土問題に関する我が国の立場と相いれないことだ」としたうえで「日本としては領土問題を解決し、平和条約を締結していく方針のもと、この問題に引き続き粘り強く取り組んでいく」と語った。(編集担当:森高龍二)