関電問題 真相解明へ「厳しく対応」と枝野代表

2019年10月08日 06:20

 立憲民主党の枝野幸男代表は訪問先の北海道で6日、記者団に応じ、監視機能を果たす国会にするとの考えを改めて示し、特に、公共性の高い関西電力の役員ら20人に3億円を超える金品が高浜原発を置く福井県高浜町の元助役から贈られ、受領していた問題について「まったく実態が明らかになっていない」と真相解明をする必要を述べた。

 枝野代表は「公的役割を持った企業であるにも関わらず、事前にお伝えしお願いした国会議員の場にも出てこられないという『ふざけた状況』なので、厳しくやっていきたい」と国会で追及していく考えを述べた。

 元助役からの金品受領で役員らは「預かっていた」、「返す機会をうかがっていた」としているが、「いつ、何を、どの場所で受け取った」のか、日時場所も記録をしていなかったことが明るみになってきており、預かったものの記録もなく、返す意思があったのか。現金に関して額は正確なものなのか疑問符がついてきている。元助役の原資も含め徹底解明が求められている。

 枝野代表は関電問題に加え、「表現の不自由展 その後」が問題視され、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」に対し国が補助金不交付を決めたことへの問題やかんぽ生命保険を巡る報道に日本郵政の抗議を受け、NHK経営委員会がNHK会長に厳重注意した問題を国会で取り上げるとした。

 枝野代表は「あいちトリエンナーレに対する補助金問題、NHK経営委員会による圧力問題、これは表現の自由、報道の自由に関わる問題なので、政府をというよりも、こうした実態を明らかにし、改めさせていく。これは議会の大事な役割と思っているので、しっかりやっていく」と述べた。(編集担当:森高龍二)