安倍内閣の閣僚辞任が短期に相次ぐ事態になった。今夏の参院選挙に絡む妻の週刊誌報道を受け、河井克行法務大臣(衆院・広島3区、自民)が31日、安倍晋三総理に辞表を提出した。第2次安倍内閣発足からこれで閣僚辞任は10人になる。
日本共産党の志位和夫委員長はツイッターで「法相辞任で、またも『任命責任は私にある』。『任命責任』というなら、不祥事の真相を徹底的に明らかにし、二度と繰り返さないようにすることは最小限のことだ」と任命責任を果たすよう強く求めた。
志位委員長は「不祥事の真相を徹底的に明らかにし、二度と繰り返さないようにすることを一度もやらなければ『任命責任』でなく『首相責任』となる。首相出席の予算委集中審議で真相と責任の徹底究明を行うことを求める」と予算委での集中審議を求めている。
河井法相の妻・河井案里参院議員(広島選挙区・自民)は今夏の参院選挙で初当選したが、選挙で法定を上回る報酬をうぐいす嬢に支払っていたと週刊文春が報じた。法定最高額は1日1万5000円だが、3万円を支払っていたとしている。また河井氏が実質的に選挙を仕切っていたとの声も紹介されていた。(編集担当:森高龍二)