覇権主義にモノ言えない外交でいいのか 志位氏

2019年11月08日 06:15

 日本共産党の志位和夫委員長は党綱領改定案報告で「中国に対する踏み込んだ批判を行った」とツイッター発信し、踏み込んでの批判理由については(1)核兵器禁止条約への妨害者となっていること(2)東シナ海・南シナ海での覇権主義的行動(3)香港やウイグルでの人権抑圧など」を挙げ「社会主義をめざす国とみなす根拠はもはやなくなった」と表明している。

 志位委員長は「私たちへの誤解を解くためだけではない。中国の大国主義・覇権主義、人権侵害が世界の平和と進歩にとって見過ごすことができない問題となっており、事実と道理に基づいて批判することは大義ある取り組みと考えている」と書き込んでいる。

 そのうえで、政府の中国への対応姿勢については「率直に言って中国の誤りへの批判をためらう傾向が強い」と指摘。「安倍晋三首相も、中国李首相と会談したが、尖閣諸島への領海侵犯も、香港の人権問題も、正面から問題にしようとしない。習近平主席の来日を最優先し、批判をやらない。対米も、対ロも、対中も、大国の覇権主義にモノが言えない外交でいいのか」と問題提起している。(編集担当:森高龍二)