安倍晋三総理はASEAN関連首脳会議出席を前に3日、空港で会見し「太平洋からインド洋へと広がる広大な地域に自由で公正なルールに基づく経済圏をつくり上げるため交渉を引っ張っていきたい」と自由で公正な経済圏の拡大を牽引すると意欲を示した。
安倍総理は「TPP11(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)や日EU(欧州連合)のEPA(経済連携協定)、日米貿易協定と世界の自由貿易を牽引してきた」とし「RCEP(東アジア地域包括的経済連携)でも、この7年間、単なる関税引下げにとどまらず、電子商取引や知的財産などルール分野を含む野心的な協定とすべく交渉をリードしてきた」とし、今後も牽引役を果たしていく考えを述べた。
また南シナ海問題について「法の支配に基づく、自由で開かれた海洋秩序を守るために、全ての当事者が力でなく国際法に基づいて紛争を平和的に解決することの重要性を強く訴えたい」と強調した。
北朝鮮問題については「北朝鮮は弾道ミサイルを連続して発射している」とし「朝鮮半島の非核化を目指すため国際社会はしっかり団結し、国連決議を履行する。そのことが極めて重要であり不可欠であることを訴えたい」と述べ「各国の首脳に対し合意と実行を強く求めていきたいと思う」と述べた。(編集担当:森高龍二)