輸出規制措置撤回なければGSOMIA失効へ

2019年11月10日 09:19

 今月23日午前0時に失効するGSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)について、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官が8日、国会予算決算特別委員会全体会議で「現在のところ、われわれの立場に変わりはない」と協定を更新しない旨を述べたことを韓国の聨合ニュースが報じた。

 康長官は日本が輸出規制措置を撤回する前提が担保されなければ、更新しないとした決断を見直す検討はできない旨を明確にした格好だ。また、米国がGSOMIAの更新を求めていることについても「米国にわれわれの立場を明確に説明している」として、韓国が強い姿勢で臨んでいる旨をうかがわせている。

 米国防総省は日米韓3か国の連携強化のうえでも、GSOMIAの継続が重要だとの考えで、韓国に継続を強く求めている、と言われている。15日には韓米定例安保協議がソウルで予定されており、ここでも米側からGSOMIA継続が要請されることになりそうだ。(編集担当:森高龍二)