超大型放射砲の連続発射に成功か 北朝鮮

2019年12月01日 07:48

 北朝鮮がミサイルを発射したことを受け、安倍晋三総理は28日「我が国の領域やEEZ(排他的経済水域)内への落下は確認されていないが、北朝鮮の度重なる弾道ミサイルの発射は我が国のみならず、国際社会に対する深刻な挑戦」と北朝鮮をけん制するとともに懸念を示した。

 そのうえで「米国や韓国等、国際社会と連携しながら、国民の生命、財産を守り抜くため、警戒監視等、全力を挙げてまいります」と語った。韓国との関係が悪化していた折には「米国等、国際社会と連携しながら」と語っていたが、この日の会見では韓国を米国とともに挙げた。

 北朝鮮が今回発射したミサイルについて聯合ニュースは、北朝鮮の朝鮮労働党機関紙労働新聞が29日「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の立ち合いの下、『超大型放射砲(多連装ロケット砲)』の連発試験射撃を行った。金委員長は『結果について大満足を示した』と報じた」ことを伝えた。

 韓国軍合同参謀本部の情報として、ミサイルは28日午後4時59分ころ、北朝鮮東部の咸鏡南道・連浦から朝鮮半島東の東海上に超大型放射砲とみられる短距離飛翔体2発を発射。飛行高度約97キロで、約380キロを飛行し、30秒の間隔で発射されたとしている。また韓国軍合同参謀本部は連続発射に成功したとの見方を示していることを聯合ニュースは報じた。(編集担当:森高龍二)