国民1人あたり250円換算での税金を原資とした政党助成法に基づく「政党交付金」の2020年分の額「317億7368万3000円」が1日、総務省から発表された。自民党など8党に交付される。
日本共産党は国民の支持政党に関係なく政党が税金を山分けする政党交付金は思想信条を保障する憲法に反する制度だとし、制度廃止を求めており、受給資格はあるが、申請をしておらず、1995年の制度スタート以来、交付金は1円も受け取っていない。
総務省発表によると、自民党が172億6136万4000円(前年度より3億8635万4000円減)。立憲民主党が42億9020万7000円(6億4799万4000円増)。国民民主党が46億4837万6000円(5億4524万4000円減)。
公明党が30億2932万5000円(1298万3000円減)。日本維新の会が18億5310万6000円(2億8859万2000円増)。社会民主党が3億6276万9000円(1255万円減)。NHKから国民を守る党が1億6751万8000円(9768万7000円増)。れいわ新選組が1億6101万8000円(9389万5000円増)。
政党交付金は政治と特定団体、企業などとの癒着の温床となる企業・団体からの献金を廃止することを目的に、企業・団体献金の廃止のかわりに設けられた制度だったが、廃止の徹底が図られず、未だに『2重取り』状態が続いている。本来の制度創設目的に沿った改革が求められている。(編集担当:森高龍二)