メルセデス、中核SUVにGLEにハイパフォーマンスモデル「AMG GLE 53 4MATIC+」追加

2020年05月31日 11:08

Mercedes GLE AMG

昨年6月にフルモデルチェンジした4代目の新型GLEは、内外装デザインを一新した

 メルセデス・ベンツ日本は、メルセデスSUVの中核モデル「新型GLE」に、ハイパフォーマンスモデル「AMG GLE 53 4MATIC+」(GLE 53)を追加し予約注文の受付を開始した。納車は6月以降の予定だ。

 「GLE」は、前身となる「Mクラス」が1998年に誕生。進化を遂げ、オンロード&オフロードともに優れた走行性能を備え、「プレミアムSUV」というカテゴリーを創った立役者だ。2015年10月に名称を「GLE」に改め、EクラスファミリーのSUVとしての位置づけとなった。2019年6月にフルモデルチェンジした4代目の新型GLEは、内外装デザインを一新、最新技術と装備を搭載した3列シート7人乗りに生まれ変わった。

 AMG 53シリーズは、ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)、48V電気システムおよび電動スーパーチャージャーを組み合わせた3リッター直列6気筒エンジン「M256」を搭載。最高出力435ps(320kW)、最大トルク520Nmを発揮する。これは、先代の「メルセデスAMG GLE 43 4MATIC」比で出力が68ps(50kW)、トルクが250Nm向上している。

 ISGはエンジンとトランスミッションの間に配置された、最高出力21ps(16kW)、最大トルク250Nmを発生する電気モーターで、オルタネーターとスターターの機能も兼ねる。この電気モーターと「48V電気システム」により、ハイブリッド車のような回生ブレーキによる発電を行ない、約1kWhの容量のリチウムイオンバッテリーに充電する。エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行ない、高い効率と力強い加速を実現する。

 このエンジンに可変トルク配分を行う、パフォーマンス志向の四輪駆動システム「AMG 4MATIC+」を採用、走行性能を追求する一方、快適性能も維持し、トータルバランスに優れたモデルとなった。

 トランスミッションはダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式9速「AMGスピードシフトTCT(トルク・クラッチ・トランスミッション)」を搭載。通常のオートマティック・トランスミッションに見られる損失を低減し、軽量化も相まって燃費の大幅な向上とレスポンス向上に貢献する。また、シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りも愉しめる。

 AMG ACTIVE RIDE CONTROLは、「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」をベースに、高いアジリティとニュートラルなコーナリング、最適なトラクションを実現した。これは前後アクスルそれぞれに配されたアクチュエーターが独立して動き、車体の安定化を図る。これにより、直進時にはしなやかな足回りによる快適な乗り心地を発揮しながら、コーナリングや車線変更時にはロールを効果的に抑制し、より快適でダイナミックなドライビングを可能とした。

 デザイン面においても縦にルーバーが入ったAMG専用ラジエターグリルのほか、AMGスポーツシート、AMGパフォーマンスステアリングなどの最新の専用装備を備え、AMGモデルとしての存在感を高めた。

 新型GLE「AMG GLE 53 4MATIC+」の価格は1332.0万円だ。(編集担当:吉田恒)