双日グループのICT事業の中核会社である日商エレクトロニクス(以下、日商エレ)とジュニパーネットワークスは、ジュニパーネットワークスの製品導入のコンサルテーション、設計、構築、および保守などの総合的な技術サポートを提供する新会社「ジェイネットワークイニシアティブ」を共同で設立した。新会社は、ハイパフォーマンスなネットワーク・インフラストラクチャーを実現するジュニパーネットワークスの高性能製品とソリューションを、日商エレの技術支援と製品/ソリューションにおける知識と経験をもとに、日本のエンタープライズ市場、ならびにデータセンター市場向けの販売を強化する目的で両社が設立。2012年1月1日に営業を開始する。
両社は、スイッチ、セキュリティ、データセンター・ファブリック、ルーターなどのジュニパーネットワークスの製品に特化し、製品知識と経験豊富なエンジニアが従事する新会社を設立することで、ユーザーへの導入コンサルテーションや保守体制を強化。ジュニパーネットワークス製品の検証設備を設置した、アジア圏で最大の設備規模と陣容を誇る、日商エレの新技術サービスセンター「NETFrontier Center」を広く活用し、これまで以上に質の高い技術サポートを、ジュニパーネットワークスのグローバルアライアンスパートナーや事業者、販売パートナー向けに提供する。
ジュニパーネットワークスは1996年の日本法人設立後、サービスプロバイダー市場向けにルーター製品を提供してきたが、その後イーサネットスイッチ「EXシリーズ」、サービス・ゲートウェイ「SRXシリーズ」の投入、また3Dユニバーサル・エッジルーター「MXシリーズ」のローエンド・ラインナップの拡充により、エンタープライズ市場へも事業を拡大。また、クラウド市場の勃興にともない、今後さらなる拡大が予測されるデータセンター市場に向けて、「QFabric」データーセンター・システムを担う「QFXシリーズ」を本年2月に投入し、販売拡大を図っている。
また、日商エレは、国内初の代理店として1998年にジュニパーネットワークス製品の販売を開始以来、国内で最大規模の販売実績を誇っている。多数のジュニパーネットワークス認定技術者を有するとともに、本年2月には、年間を通じてジュニパーネットワークスのカスタマーサービス普及に最も貢献した企業1社をアジア太平洋地域のパートナーから選出して表彰される「アジア太平洋地域 Operate Specialist of the Year」を2年連続で受賞し、高い技術力が評価されているという。
今後、日商エレの親会社である双日とも連携し、アジア地域を含むグローバルネットワークを活用した海外事業展開も検討していく。