日産自動車は、新型クロスオーバー電気自動車(EV)の「日産アリア」をオンラインで発表した。日産は2023年度末までに、EVまたはシリーズ型ハイブリッドのe-POWERを搭載した電動車両の販売を年間100万台以上としていきます。また、先進運転支援技術「プロパイロット」を20の市場で、20以上のモデルに搭載し、年間150万台以上の販売を目指すとも公言した。
新型アリアのボディサイズは全長×全幅×全高4595×1850×1655mm、ホイールベース2775mmで、ミッドサイズSUVとして標準的なボディを持つが、電動車ゆえのバッテリーの重量で、車重は1900kg?2200kgに達する。
また、新型アリア」には、日産の新しいロゴを採用している。このロゴは、新しい時代においてもイノベーションを提供し続けるという日産の決意を象徴しており、今後の新型車に随時、採用していく。
日産初となるクロスオーバーEV「アリア」は、新開発の電動パワートレーンにより、進化した力強い加速と滑らかで静かな走りを実現した。また、最新の運転支援機能やコンシェルジュのようなサービス提供するシームレスなコネクテッド技術により、ドライバーと同乗者はラウンジのような心地の良い広々とした室内で快適なドライブが楽しめるという。同車の航続距離は、2WD /90kWhバッテリー搭載モデルでWLTCモードでの社内測定値において最大610kmに達した。
日産アリアに搭載された新開発の電動パワートレーンは、効率化を図るとともに、高い動力性能を誇る。そして、顧客ニーズに合わせて2種類のバッテリーサイズと2種類の駆動方式をラインアップした。65kWhバッテリー搭載モデルと90kWhバッテリー搭載モデルで、90kWhバッテリー仕様車は、ラインアップのなかで最長の航続距離を持つ。
グレードによって最高出力&最大トルクは異なり、出力160kW?290kW、トルク300Nm?600Nmと幅広い。610kmの最大航続が得られるのは、178kW/300Nm仕様の2WD車だ。
アリアの4WD仕様e-4ORCEの65kWhバッテリー搭載モデルは、性能と価値のバランスが良いモデルといえる。日産最新の4輪制御技術「e-4ORCE」は、前後に搭載したモーターの駆動力と4輪のブレーキを繊細にコントロールし、プレミアムスポーツカーに匹敵する運転性能を持った。そしてe-4ORCE・90kWhバッテリー仕様モデルは、ハンズオフを可能とするプロパイロット2.0標準搭載した「日産アリア」の最高峰モデル、ニッサンインテリジェントモビリティを代表するモデルといえる。
日産アリアの日本での発売は2021年中頃を予定し、実質購入価格は約500万円からとなる見込み。欧州、北米、中国では、2021年末までの発売を予定する。
日産の内田誠社長によれば、「今後、日産はアリアをはじめ、18カ月で12車種の新型車を投入する」という。電動化や先進運転支援技術、コネクティビティに対するニーズは一層高まっており、「アリアは日産がこうした声にしっかりと対応していることを示した製品」と自信を示した。(編集担当:吉田恒)