ポルシェ、ブランド初のフル電動スポーツ「タイカン」の日本国内販売価格を発表

2020年06月14日 11:16

Photography: Christoph BauerPostproduction: Wagnerchic – www.wagnerchic.com

日本でのポルシェEVスポーツのラインアップ、タイカンターボ(右)が2023.1万円、タイカンターボSが2454.1万円の2機種

 ポルシェ・ジャパンは、ポルシェ初のフル電動スポーツカーであるタイカンの3モデル、「タイカン4S」、「タイカンターボ」「タイカンターボS 」の日本国内販売価格を発表した。

 価格はタイカン4Sが1448.1万円、タイカンターボが2023.1万円、タイカンターボSが2454.1万円だ。

 タイカンはいずれもポルシェの伝統を忠実に受け継いだスポーツカーだ。ステアリングを通じて得られるドライブインフォメーションと安心感、安定性の高いハンドリング、快適な乗り心地など、これまでのポルシェの各モデルに共通した特徴を備える。これらは高剛性かつ軽量なボディ、低重心設計、卓越したエアロダイナミクス性能などにより生み出される。電動化されたドライブトレインにも革新的な技術が採用された。2基のシンクロナスモーター、世界最高レベルの高速充電を実現する800Vの電圧システム、リアアクスル用に新開発された自動切換式2速トランスミッションなどが、タイカンのメカニズムの注目ポイントだ。

 デジタル時代への対応は、タイカンの開発に際してもっとも重要とされたテーマのひとつだ。ドライバーの正面に位置するインストゥルメントクラスターは、ポルシェ初となるフルデジタル式。ホーム画面からすべての機能に直接アクセスできるオペレーティングシステムを採用した。助手席正面には10.9インチのフロントパッセンジャーディスプレイがオプション設定され、すべての乗員にとって使いやすく便利なインターフェイスを備えた。

 加えて、ポルシェジャパンでは日本仕様のタイカンにレーンチェンジアシスト、アダプティブクルーズコントロール、サラウンドビュー付パークアシストなど、他の市場ではオプションとなる多くの装備を標準で搭載している。

 さらにポルシェジャパンは、ポルシェ電気自動車オーナー向けに、急速充電器を始めとする独自の充電ネットワークを日本全国にて展開する。充電器モデルは、国内最速最大150kW級出力のCHAdeMO規格、急速充電器の「ポルシェターボチャージャー」と自宅での利用を目的とした8kW出力の普通充電器「ポルシェモバイルチャージャー」の2モデルだ。

 ポルシェターボチャージャーは先駆的技術のリーダーである ABB社と共同で開発したもので、国内でもっともパワフルな150kWの出力により、タイカンの車載バッテリーを24分で80%(走行距離300㎞分)まで充電することが可能だ。ポルシェモバイルチャージャーは、8kWの出力により約9時間で80%以上まで充電する。もちろん全国の汎用CHAdeMO規格の充電センターは使用可能だ。

 また、ポルシェジャパンでは都市型充電ステーションとして、東京・名古屋・大阪にポルシェターボチャージングステーションを用意している。150kW級出力のポルシェターボチャージャーを1カ所につき2基ずつ設置するのと合わせて、8kW出力のポルシェモバイルチャージャーコネクトを備え、ユーザーは使い分けることができる。(編集担当:吉田恒)