「非核3原則を堅持する」政府与党会議で総理

2020年08月05日 06:27

 安倍晋三総理は3日開いた政府与党連絡会議で広島と長崎で催される「平和祈念式典」に参列すると語るとともに「核兵器のない世界を実現するため、非核3原則(核をつくらない、持たない、持ち込みを認めない)を堅持し、粘り強く、核兵器国と非核兵器国、双方の橋渡しに努め、国際社会の取組みを主導していく決意だ」と非核3原則堅持の姿勢を明言した。

 安倍総理は冒頭あいさつで「今月6日と9日は、広島と長崎の平和祈念式典にそれぞれ参列いたします。75年の節目の年に当たり、原子爆弾の犠牲となられた方々の御霊に対し、哀悼の誠を捧げてまいります」と述べた。

安倍総理は「核兵器によってもたらされた広島と長崎の悲劇を決して繰り返してはなりません」と語り「唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界を実現するため、非核3原則を堅持し、粘り強く核兵器国と非核兵器国双方の橋渡しに努め、国際社会の取組みを主導していく決意です。同時に、今後とも被爆者の方々への総合的な援護施策を着実に推進してまいります」とあいさつした。

保守の一部には米国の核の傘にいながら、核を持ち込ませないとするのはどうなのかと日本としては「核をつくらない。持たない」の非核2原則にすべきではとの声もある。安倍総理は日本が国是としてきた「非核3原則」の堅持を改めて語ったものとみられる。(編集担当:森高龍二)