JNCは、子会社JNCポリファインを通じ、中国江蘇省常熟市にガラス長繊維強化熱可塑性樹脂(製品名:ファンクスター)の製造・販売を行なう新会社を設立した。
ファンクスターは、数千本のガラス繊維の束を含浸工程に投入し、ガラス繊維の間に溶融したポリプロピレンを均一にしみ込ませた後、通常10mmの長さに切断してペレット化したもの。高剛性、高耐衝撃性などの特長があり、主として自動車の軽量化のための金属代替材として採用、中国・アジアへは日本からの輸出により対応してきた。しかし昨今は、中国市場の急速な拡大に対応する現地供給体制の拡充が強く求められてきたという。
同社は、拡大を続ける中国・アジアの自動車工業部品分野を戦略的に重要な市場ととらえており、今後も市場拡大に応じた設備増強や最新技術の導入など積極的な事業展開を図っていく。