メルセデス、ブランドの中核となるミッドサイス「Eクラス」を全面刷新、日本発売

2020年09月13日 09:56

MercedesE_Class

全面的に刷新されたメルセデスのEクラス。当面、セダンとステーションワゴンをラインアップする。多くのグレードが48V電気システムを搭載したのが特徴だ

 メルセデス・ベンツは、新型Eクラスを発表し、予約注文の受付を開始したと発表。なお、納車は9月から順次予定する。

 日本で販売した先代Eクラスは2017年に輸入車販売台数4位、翌2018年にも5位を記録、多くのユーザーに支持されたミッドサイズ・メルセデスだ。そして今回、メルセデス・ベンツの最新のシステムにアップデートするなど、安全性と快適性を向上、デザインを一新して生まれ変わった。

 新型のエクステリアは、シャープでダイナミックな印象に一新され、AMGラインエクステリアが標準装備となり、全車スポーティな印象に仕上がっている。従来から、クオリティが高いインテリアは、その特徴がさらに向上した。新世代のステアリングホイールには、多彩なファンクションが備わり、ナビゲーションやインストゥルメントクラスター内の各種設定や安全運転支援システムの設定を手元で完結できる。さらに、ディスタンスアシスト・ディストロニック使用時のハンズオフ検知機能のために、新たにリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用した。

 「E 200スポーツ」および「E 200 4MATICスポーツ」には1.5リッター直列4 気筒ターボエンジン「M264」と「BSG」、「48V電気システム」などの新技術を採用、効率性、快適性、高性能化を同時に実現したパワートレインを搭載した。この「M264」エンジンは単体で最高出力184ps(135kW)、最大トルク280Nmを発する。

 さらに、「48 電気システム」は、回生ブレーキ等により発電した電気をリチウムイオン電池に蓄電し、振動の少ないエンジン始動、滑らかで力強い加速、素早いギアシフトなどの必要に呼応して、最大トルク160Nmのトルクでアシストする。

 「E 450 4MATICエクスクルーシブ」は新たに、3リッター直列6気筒エンジン「M256」とともに、「ISG/インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター」「48V電気システム」などを搭載、効率性、快適性、高性能化を同時に実現した。エンジン単体の最高出力367ps(270kW)、最大トルク500Nmを発生。さらに、最高出力22ps(16kW)、最大トルク250Nmを発生するモーターにより、従来のハイブリッド車のように回生ブレーキが発電を行ない、エンジンが低回転時には、その電力を利用して動力補助を行なうことで、高い効率性と力強い加速を実現する。このモーターはシフトチェンジ時にも使用され、エンジンが理想的回転数に達するまでの時間を最小限に抑えるためのアシストも行なう。

 「E220dスポーツ」には、最高出力194ps(143kW)、最大トルク400Nmを発生する、2.0リッター直列4気筒クリーンディーゼルターボエンジンを搭載。「E350deスポーツ」には「E 220 dスポーツ」に搭載されるクリーンディーゼルターボエンジンに最高出力122ps(90kW)、最大トルク440Nmのモーターを組み合わせ、システム総合の最高出力306ps(225kW)、最大トルク700Nmを発揮、電気モーターのみでの走行も可能で、航続距離は最長50kmとなる。

 「E 350 eスポーツ」には、最高出力211ps(155kW)、最大トルク350Nmを発生する、2.0リッター直列4気筒ターボエンジン「M274」が搭載。このエンジンと組み合わせられるモーターはE350deと同じ、最高出力122ps(90kW)、最大トルク440Nmで、システム総合の最高出力は320ps(235kW)、最大トルクが700Nm。なお、電気モーターのみで走行可能な航続距離は最長51kmだ。

 新型には最速モデルである「AMG E 63 S 4MATIC」をラインアップする。搭載する4リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、最高出力612ps(450kW)、最大トルク850Nmを発揮し、あらゆる回転域で俊敏なエンジンレスポンスを実現している。

 価格はセダンが769.0万円から1867.0万円。ステーションワゴンが810.0万円から1912.0万円。(編集担当:吉田恒)