レクサス初の市販ピュアEV、「UX300e」2020年度分の限定135台、注文受付開始

2020年10月25日 08:47

Lexus UX300e EV

レクサス初の市販ピュアEV「UX300e」の2020年度分の限定販売135台に関する商談申込み(抽選)の受付を開始した 価格は580.0万円と635.0万円の2グレード

 レクサスがブランド初の電気自動車市販モデル「UX300e」の2020年度分の限定販売135台に関する商談申込み(抽選)の受付を開始した。

 レクサス公式Webサイト上で、10月22日から11月4日までの期間で申込みを受け付け、当選者には指定の販売店から連絡、商談を開始するとしている。

 2005年のRX400h発売以降、レクサスは電動化技術を搭載したハイブリッド車で、常に優れた走行性能と環境性能の両立を追求してした。2019年には、電動化技術を用いて車両の基本性能を大幅に進化させ、クルマがもたらす楽しさや喜びを提供し続けることを目指す電動化ビジョン「Lexus Electrified」を発表した。

 レクサスは今後もHV、PHV、EV、FCVなど、世界各地のニーズやインフラ環境に応じて適材適所で商品開発を進めラインアップを拡大する計画だ。2025年には全車種に電動車を設定し、電動車の販売比率がガソリンエンジン車の比率を上回ることを目標とする。

 今回販売するUX300eは、EVの潜在能力を活かしてクルマの根本的な価値を磨き上げ開発を進めたピュアEVだ。具体的には、コンパクトクロスオーバーの持ち味とUXの個性的なデザインや高い利便性、取り回し性の良さに、上質な走りと優れた静粛性を融合させた。

 ドライバーの運転感覚に寄り添った自然な加減速フィールと、高出力モーターによる優れた加速性能を両立。大容量バッテリーの床下配置により、低重心化とWLTCモード航続距離367kmを実現。さらに最新のコネクティッド技術を採用するなど、EVとしての価値を最大限に追及しながら、運動性能や日常の使い勝手の「二律双生」を目指したという。

 レクサスGA-Cプラットフォームの高い基本性能をさらに磨き上げるためにステアリングギヤボックスにブレースを追加し、ギヤボックスの両側をボディに固定することで剛性を向上。加えて、ダンパーの減衰力最適化など、EV化による運動特性の変化に合わせ、細部に至るまでチューニングを施した。

 エンジンなどの車両前方重量物のない、前後重量配分や慣性モーメントの最適化が可能な電気自動車の特性を活かし、重量物を車両中心に配置。バッテリーパックの床下配置による低重心化で車両重心位置がドライバーのヒップポイントに近づくことで優れた回頭性を実現、クルマとドライバーの一体感を達成した。

 加速シーンではドライバーの意図に忠実な滑らかな加減速フィーリングを実現。過度な車両ピッチングを抑制するアクセレレーションピッチコントロールを採用。スムーズでレスポンスの良い加速フィーリングを実現しているという。

 いっぽう減速シーンでは、モーター回生ブレーキと油圧ブレーキによる制動力をバランスよく協調させ、過度な姿勢変化のない、安心感の高いブレーキフィーリングを実現した。また、パドルシフトにより減速度を4段階から選択でき、ガソリン車のエンジンブレーキと同じように減速操作ができる。EVの特性を最大限活かした自然な操作性を実現した。

 大容量バッテリー採用と、これまでのハイブリッド車で培ったモーター、インバーター、トランスミッション、バッテリーといった主要装備の効率を最大化。システム全体としての性能向上を図ることで、WLTCモード航続距離367kmを確保した。

 車両右には普通充電ポートを、車両左には急速充電ポートを設定し、充電リッドを指で容易に開けられるプッシュオープンの開閉方式や、充電インレットを照らす照明を採用するなど、優れた利便性を実現しているのも特徴だ。価格はVersion Cの580.0万円、Version Lの635.0万円。(編集担当:吉田恒)