立憲民主党の辻元きよみ衆院議員は4日の衆院予算委員会で日本学術会議への10億円より、「アベノマスク」に使った260億円の検証など「安倍政権の失敗を検証することが重要だ」と検証する優先項目を指摘した。
辻元氏は「学術会議の年間予算10億円のうち5億円の人件費をちまちま削る、それが政治のやることか」と投げた。
また日本学術会議が果たしてきた役割の大きさを具体的に例示したうえで「何を日本は大事にするのか。戦争から中曽根康弘元総理も戦争体験された。戦争体験した人たちが学術会議というのは、時には政府が道を踏み外しそうになったら、政府と違う勧告を出してブレーキをかける。そういう組織をあえて税金で作っておこうというのが学術会議じゃないですか」と客観的、学術的立場から政府が正しい判断をするよう勧告する重要な機能を備えているとした。辻元氏は「私は日本にとってそういう存在は非常に大事だと思っております」と強調した。
河野太郎行革担当大臣は予算見直し、組織の在り方見直しに日本学術会議をあえて取り上げたのではなく、すべての機関を対象に入れている旨を訴えた。(編集担当:森高龍二)