丸紅と日本通信が、無線データ通信サービス分野での共同事業を展開

2011年12月01日 11:00

 丸紅と日本通信は、無線データ通信サービス分野において、合弁会社を通じて、共同で事業展開することに合意した。合弁会社は、日本通信がサービス提供中の法人直販データ通信ビジネスを基礎とし、法人ユーザに拡販。丸紅が合弁会社の株式60%を492百万円で取得し、2012年2月1日(予定)よりMVNO事業を開始する。 

 MVNO事業モデルの発明者である日本通信は、合弁会社という形態で、丸紅に対しMVNO運営ノウハウや技術を供与する。この合弁会社を通じて、丸紅はMVNOとして無線データ通信サービス事業に本格参入し、日本通信はMVNEとして事業を全面支援するという。

 丸紅グループは、食料、電力、機械、情報関連その他の広範な分野において、さまざまな事業活動を展開。その一つとしてICT分野では国内を広くカバーする光ファイバー網や多くのデータセンターを有し、広く法人向けに固定網によるデータ通信サービスを提供している。無線通信の速度が飛躍的に向上し、法人が業務システムに無線通信を活用する市場が拡大する中、自ら無線データ通信サービスを提供するMVNOとして、合弁会社を通じ本格参入。単なる法人直販ビジネスのみならず、M2M(人を介さずに、機器間での通信を行う仕組み)やFMC(固定通信と移動通信の融合)など、丸紅が保有するICT関連子会社の機能も融合して、ネットワークインテグレーション、そしてクラウドサービスを総合展開していく予定だ。

 日本通信は、合弁会社に対して、エヌ・ティ・ティ・ドコモの3G網やLTE網を利用した無線通信サービスを提供するだけでなく、MVNO事業に必要な全ての業務をフルレンジのMVNEサービスとして提供し、丸紅と日本通信が目指す次世代インターネット及びクラウドサービスの早期実現を目指す。