丸紅は、カナダ・ケベック州投資促進公社(Investissement Quebec)との間で、同州アロエッテアルミ製錬所の6.66%権益を約1.8億米ドルで追加取得することにつき合意に至った。これにより丸紅が保有する権益比率は現在の6.67%(アルミ権益数量:3万8千トン)から13.33%(同:7万6千トン)に増加する。
アロエッテ製錬所は年産能力57万5千トンを誇る米州最大のアルミ製錬所。リオティントアルキャン、ノルスクハイドロといったアルミメジャー企業をパートナーに持ち、ケベック州の水力発電電力を利用して、高エネルギー効率・低環境負荷の操業を続けている。現在、年産能力を93万トンに増強する計画を推進しており、事業化調査を2012年に開始する予定。同計画で必要な追加設備投資は約20億カナダドルの見込みで、500MWの追加電力については2011年10月にケベック州電力公社(Hydro Quebec)と供給に関する基本合意書を締結している。
今回の追加権益取得により、丸紅が全世界で保有するアルミ権益数量は年産約16万トンから約20万トンまで増加。中国、インド、ブラジル等の新興国の経済発展に伴い、アルミ需要が一層高まる中、丸紅は今後もアルミ権益の積増しとボーキサイト・アルミナといった上流権益の取得にも注力していく。