NHKで公共放送に携わる職員としての質や倫理観が問われる不祥事が相次いでいる。2月に入っての職員にかかる不祥事発表は3回目。26日は報道局ニュース制作センターの40代男性チーフ・プロデューサーが出張費などを不正に受け取っていたことがわかり、停職1か月の懲戒処分にしたと発表した。
このチーフ・プロデューサーは昨年8月と11月に業務出張などで航空会社のマイレージ特典航空券や割安なパッケージプランの航空券を使用したのに、正規の航空運賃などを請求して差額の9万9480円を不正に受け取っていたという。発覚後、全額返済している。
NHKは「職員としてあるまじき行為で、視聴者の皆様に深くお詫びいたします。再発委防止に向け、旅費請求のルールを徹底してまいります」とコメントを発表した。
NHKを巡っては昨年11月に退職した報道局総務部の職員が在職中に上司に無断で取引先にノートパソコンなどを発注し、約530万円分を不正に受け取っていたことがわかり、この元職員を「懲戒免職相当」とし、刑事告訴する方針を今月5日に発表したばかり。ところが2週間を待たず、15日には映像センターの32歳の男性職員が15日未明に酔っぱらってタクシー運転手の顔を殴り、路上の消火器を投げ、けがを負わせて、傷害容疑で逮捕されたと発表した。報道人としての質向上が求められている。(編集担当:森高龍二)