菅義偉総理は5日、東京都議会議員選挙の結果を受けて、記者団に「自公で都民の皆さんに約束して戦った『自公で過半数』を実現できなかったことは謙虚に受け止めさせていただきたい」と述べた。127議席のうち、自公の議席は56にとどまった。
菅総理は自民総裁として「前回の選挙と比較して8議席伸ばさせていただいて、(33議席で)第一党になりました。自民党として、正に都政の発展のために、都民の皆さんのために、その責任感の下に全力で取り組んでいきたい」と語った。しかし、第1党といっても都民ファーストの会(31議席)に2議席上回ってのもので拮抗している。
また立憲民主党や日本共産党など五輪・パラリンピックの無観客開催や開催そのものの中止を求めた党が議席を増やしたこと(両党で34議席と改選前より8議席増)への受け止めについて聞かれ「選挙結果にかかわらず、5者協議(東京都、政府、五輪組織委員会、IOC=国際オリンピック委員会、IPC=国際パラリンピック委員会)で最終的に(無観客にするかどうかも視野に)方向性は決めると前から決めている」と述べた。
菅総理は「まん延防止等重点措置についての結論も早々に出さなければならないと思っているので、全体を考えながら進めていきたい」とこれまでの考えを示すにとどめた。無観客については与党内からも必要との声があがっている。(編集担当:森高龍二)