デルタ株は熱中症と間違われる症状出すこと多い

2021年07月30日 06:13

 政府の新型コロナ感染症対策分科会の尾身茂会長は28日の衆院内閣委員会の閉会中審査で立憲民主党の柚木道義議員の質問に答え「デルタ株は熱中症と間違われるような症状を出すことが多い」として軽い症状でも速やかに抗原定性キットやPCR検査を行うことで感染拡大を防ぐことが必要との認識を示した。

 柚木氏は「新型コロナ感染症に対する早期の診断・隔離・感染拡大の防止のためのPCR検査の拡充を民間委託部分の活用も含めて、補助金を出してでも、匿名でデータ共有も行い、国がそれを活用することも含め、強化するべき」と抜本的改革を求めた。

 尾身氏は「PCR検査の充実はもとより必要です。デルタ株は必ずしも発熱がなくても、熱中症とも間違われるような症状を出すことが多いので、こういう症状が軽くてもあったら、すぐに検査して抗原定性キットをしっかり活用する。さらにPCRで確認するという意味では、PCR検査と抗原検査を二者択一ではなく、両者をうまく活用するのが大事だ」と語った。

 柚木氏は「神奈川・千葉・埼玉含め緊急事態宣言の要請に知事が来られたら、きちんと受け止め、速やかに決定後の対応というプロセスが必要だ。迅速な対応をとっていただきたい」と要請。

 西村康稔担当大臣は「専門家の意見も聞いたうえで判断していきたい」と答弁。柚木氏は「後手にまわらない機動的な対応を重ねてお願いする」と要請した。(編集担当:森高龍二)