自民党総裁に就任した岸田文雄氏は29日、総裁就任記者会見を開き、総裁選の勝因について「国民の声を聴き、丁寧で寛容な政治をすすめていくということへの支持を頂いた」と語った。
そのうえで自民党改革について、党役員任期を1期1年、連続3期までとする考えなど「自民党改革への思いは1mmたりとも後退していない」と党改革断行への意欲を強くみせた。また「自民党は多彩な人材を有している」として主要ポストに「党の中堅・若手を登用していく」考えも改めて明確にした。
政権選択の選挙となる総選挙(衆議院議員選挙)の勝敗ラインに関しては「政権選択選挙なので、自民・公明で過半数」とした。岸田氏は解散時期については国会開会後の状況を見極めて判断する意向を示した。
安倍政権下で公文書改ざん・廃棄などが公然と行われた森友学園問題に関して、岸田氏は「政治の立場からしっかり説明していかねばならない」としたが、再調査には踏み込まず。
一方、公文書改ざんに関しては「公文書管理は行政への信頼の根幹だ」と強調し「管理の適正化、改ざんの再発防止はしっかりしていかなければならない」と語気を強めた。(編集担当:森高龍二)