高市氏の原発路線は安倍氏そのまま

2021年09月24日 06:40

 第6次エネルギー基本計画改定案でも原発が占める電源構成比率が20~22%と高止まりしているが、安倍晋三前総理(前総裁)の意向をそのまま反映し、原発推進に立脚する高市早苗衆院議員は21日までに、第6次エネルギー基本計画改定案を修正し、原発のリプレース(建て替え)を盛り込み、構成比率を高める姿勢をみせている。

 高市議員は「原発再稼働は必要」とし「リプレース(建て替え)も必要ならやらざるを得ない」と原発推進姿勢で、小型原子炉開発も国家プロジェクトにまつり上げ取り組む姿勢だ。

 安倍前総理は2019年7月3日の7与野党「党首共同記者会見」で将来において原発の新増設は行わないのかとの問いに、唯一手をあげなかった人物。経団連や電事連の意向をそのまま反映。高市氏も同じ路線だ。

 直近では安倍前総理は稲田朋美元防衛大臣が会長を務める「原発新増設、リプレースを推進する議員連盟」の最高顧問に就いたが、その稲田氏も自民総裁選では高市氏支持を表明。原発に関しては「脱原発、原発ゼロ」を求める声と経団連など原発再稼働・リプレース、新増設まで求める「原発肯定派」で世論も2分しているが、安倍・高市路線は「原発復帰」に走ることになる。(編集担当:森高龍二)