野田佳彦総理は15日開かれた参議院予算委員会で中国のTPP参加について、山本一太議員(自民党)から聞かれ「中国をけん制する気はない」とするとともに「中国とも高いレベルの経済連携を図っていく」との考えを示し「TPPに中国が入るとすれば、FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)への道筋に、TPPを軸に実現する可能性が高まるということから評価できる」とした。
また、限られた時間の中で日本の意向を反映できるのか、TPPのルールづくりへの参加の可能性について山本議員から質され、野田総理は「(TPP参加の9カ国で)大枠の合意を決めたときいたが具体的な話はつまっていない。ルールづくりに参加できる可能性はある」と答弁。
その根拠について聞かれ「ガチガチに固まって、その上で参加に入るという段階ではないということ」と現段階なら交渉参加に向けての関係国との協議のなかで、ルールづくりに参加できる余地があるとの認識を示した。(編集担当:福角忠夫)