岸田総理 連合新年交歓会で政権への支持求める

2022年01月07日 06:30

 岸田文雄総理は5日開かれた連合の新年交歓会であいさつし、自身が目指す「新しい資本主義」について「新しい資本主義においては、全て市場や競争に任せるのではなく、官と民が今後の経済社会の変革の全体像を共有しながら、共に役割を果たすことが大事と考えている」と語った。また夏の参院選挙を意識して「様々な課題解決に政治の安定が重要」と政権・与党への支持を求めた。

 岸田総理は労使交渉について「これから始まる春闘では労使で真摯な交渉を行っていただき、ここ数年低下する賃上げ水準を思い切って一気に反転させ、新しい資本主義の時代にふさわしい賃上げが実現することを期待する。芳野友子会長からも、新しい資本主義実現会議において、様々御意見を頂いているところであり、引き続き、連合の皆様方には御理解と御協力をお願いしたい」と協力を求めた。

 そして「コロナ対応、経済再生、外交・安全保障といった様々な課題に立ち向かっていくためには、何より、政治の安定が重要」と訴え「安定政権の確立なくして、安定を実現することはできない。来たる参議院選挙は大変重要な選挙。是非、政治の安定という観点から、与党にも貴重な御理解と御協力を賜りますように」と支持を求めた。(編集担当:森高龍二)