生活の程度、世間に比べ中の下と下が増加

2022年01月12日 06:26

 内閣府が昨年9月16日~10月24日までの間に全国の18歳以上の日本国籍を有する人3000人を対象に実施した国民生活に関する世論調査(1895人が有効回答)で、前年に比べ生活が向上していると答えた人は3.6%にとどまり、25.9%が低下していると答えた。低下していると答えた人では特に70歳以上では30.5%に上った。今月、内閣府が発表した。

 それによると、生活の程度について、世間一般から見て上中下でみると、どうかでは、中の中が48.7%、中の下が27.1%、下が8.2%だった。令和元年6月調査では調査員の面談による聴取で、今回のように郵送による調査ではなかったため、単純に比較できないものの、中の中は当時57.7%、中の下は22.3%、下は4.2%だったことから、新型コロナの影響による収入減での生活の質の低下も推察できる。

 今後の生活見通しについて、良くなっていくと答えたのは6.6%、同じようなものは64.4%、悪くなっていくは27.0%だった。年齢別では良くなっていくとの見通しを立てた人の多いのは30代で20.1%。悪くなっていくとした人が多いのは60代で34.6%、50代、70代も32.1%と高い比率だった。(編集担当:森高龍二)