岸田文雄総理は5日の時事通信新年互礼会にあいさつし「中間層への分配に正面から向き合う」と語った。
岸田総理は「成長の果実をしっかりと分配することで、経済の好循環が生まれ、次の成長につながる」と語り「中でも、未来への投資という意味を持つ、企業の皆さんによる賃上げは今後の経済成長のためにも極めて重要」と賃上げへの努力を経営陣に求めた。
そのあと押しに「税制による賃上げ支援や国が率先して、公的価格の引上げなどに取り組む」とし「賃上げしやすい雰囲気を醸成していく」考えを述べた。
また「次世代を担う、子育て・若者世代の世帯所得に焦点を絞って、倍増を可能とするよう制度改革に取り組んでいく」とした。
そのうえで岸田総理は「新しい時代を切り拓いていくという私の挑戦がいよいよ本格化する。是非、皆様方にも私の考えを御理解いただき、御協力いただければと思っている。コロナ克服、新しい経済の再生、外交・安全保障など様々な課題に立ち向かっていくためにも、強固な統治能力が求められる。これは安定政権の確立なくしてあり得ない」と述べ「参議院選挙は日本の未来が懸かる選挙、これまで以上に多くの皆様方の御支援をお願いしたい」と支持を求めた。(編集担当:森高龍二)