自民党の石破茂幹事長は国民新党の自見庄三郎代表が自民党への自らの復党や党合併の意向を示していることに対し、25日夕、「政党として今までの総括とわが党に合流したいという意味を時系列でわかるようにご説明いただきたい」とこの時期での申し出に不快感と「なぜ」を連発した。
この日の会見で石破幹事長は「最初から自見代表ご自身を公認候補にせよ、あるいは比例名簿に名を連ねよということで最初からお越しになるとすれば、その前におやりになることがあるのではないですかという気がしております」と言い切り、「いろいろな事情で選対委員長にお話しになったとすれば、選対委員長からその話を承りたいと思います。ただ、公党として、わが党が国民に対して説明がつくのか」とこれまでの国民新党との関係性において大きな疑問を次々あげた。
石破幹事長は「昨年、郵政法案が成立したところで役割を終えたということであれば、なぜその時に解党しなかったのか。なぜそれが終わった後も民主党と連立政権を組み、閣僚までをお出しになったのか」となぜを連発。「昨年12月の総選挙においても国民新党公認、民主党推薦で、わが党候補と国政をめぐってなぜ争われたのか。私には理解しかねるところがございます」と不快感を隠さなかった。
自見代表は今月21日、自民党の河村建夫選対委員長と会談し、自民党との合併や自らの復党を申し入れていた。河村選対委員長は検討すると返答していたが、石破幹事長はなぜ復党の話や合併の話の窓口が選対委員長なのかも含め、不快感を示し、韓国から河村選対委員長の帰国を待って、経緯なども聞く意向だ。(編集担当:森高龍二)