エイチアイとDMP、共同でデジタルカメラ向けUIデモを開発

2011年11月14日 11:00

 エイチアイとディジタルメディアプロフェッショナル(以下、DMP)は、DMPのベクターグラフィックスIPコア「SMAPH-F(スマフF)」と、エイチアイのユーザーインターフェース(UI)開発ソリューション「マスコットカプセルUIフレームワーク(MascotCapsule(R) UI Framework、以下、UIフレームワーク)」を利用したデジタルカメラ向けのUIデモを共同で開発したと発表。11月16日から18日にパシフィコ横浜で開催される「Embedded Technology 2011(組込み総合技術展)」のDMPブースにて展示を行う。

 DMPは、主に組込み市場向けに最適な3Dグラフィックス技術の開発を続けており、SMAPH-Fは、その柱の一つ。ベクターグラフィックス業界標準APIのOpenVG(TM)1.1に準拠しており、高性能なUIアプリケーションを低消費電力かつ低コストで実現することができるIPコアとなっている。さらに、SMAPH-Fを利用すると、一般的な組み込み向けのCPUのみでベクターグラフィックスを描画した場合に比べて、大幅な高速化を実現できるという。

 またエイチアイは、組込み機器向けミドルウェア開発の分野で市場をリードする研究開発型企業で、その主力製品が国内外のメーカーで多く採用されているリアルタイム3D描画エンジン”マスコットカプセル”。その技術を応用したUIフレームワークは、プログラムの知識がないデザイナーでも簡単にグラフィカルなUIデザインを行うことができる専用のオーサリングツールを装備し、OSやデバイスの性能を問わず、組込み機器上で高速描画かつ表現力豊かなUIの開発を容易にしている。

 そんな2社が強みをかけ合わせて開発したデジタルカメラ向けのUIデモは、SMAPH-Fの高い描画性能による美しく高速な2Dグラフィック描画と、UIフレームワークの利用によって洗練されたデザインと操作の平易化を実現している。

 近年の高機能化・複雑化するデジタルカメラに、取り残されたユーザーも少なくない。このUIデモが採用されたデジタルカメラが、一般の人にも簡単に使いこなせる製品になって欲しいと願うユーザーも多いと考えられる。