凸版が図書館・自治体向け収蔵資料・書籍管理クラウドサービス販売

2011年11月10日 11:00

 凸版印刷は、図書館や自治体が収蔵している資料・書籍を管理する総合支援サービス「Toppan Document Solution SAI-CHI(トッパン・ドキュメント・ソリューション さいち)」(以下 SAI-CHI)の販売を11月中旬より開始する。

 これまで、図書館や自治体が独自に所有する貴重な資料・書籍は、各館や各自治体にとって唯一の資料であることから、公開を控えている場合が多くあった。一方で、近年、利用者は、これらの貴重な資料・書籍を検索・閲覧したいというニーズが高まっており、それに伴い、図書館や自治体は、所蔵資料や書籍を公開するなど、活用方法を検討している。

 収蔵資料や書籍の公開手法としては、電子化を行う方法があるが、作業負荷やコスト面が課題となっていた。さらに、管理専用のシステム構築は、初期投資コストが高くなるほか、他の図書館・自治体とのデータベースの共有・連携が難しいため、低価格で導入可能な管理システムが求められていた。今回、これらの課題を解決するため、同社はデジタルデータの管理システムを開発。収蔵資料・書籍の電子化作業からデジタルデータの保管・管理、公開までをトータルサポートし、デジタルデータをクラウドで効率的に管理するサービス「SAI-CHI」を提供する。さらに同社は、これまで培った製版・印刷技術を活用し、トータルで提供することにより、低コストでの導入も可能にしている。