岸田文雄総理は26日、グエン・スアン・フック・ベトナム社会主義共和国国家主席と約30分会談。外務省によると岸田総理は、ベトナムは自由で開かれたインド太平洋を実現する上で要となる重要なパートナーだとしたうえで、いかなる地域においても力による一方的な現状変更は認められず、ウクライナ情勢や東シナ海・南シナ海について引き続き連携していきたい旨を伝えた。両者は拉致問題、核・ミサイル問題を含む北朝鮮への対応で引き続き連携していくことを確認した。
またマジャリワ・カシム・マジャリワ・タンザニア連合共和国首相と約10分会談。外務省は両者がウクライナ情勢を含め国際情勢について意見交換を行い、全ての国が国際ルール・スタンダードを遵守するよう国際社会で協調して対応していくことが重要であることを確認した。
また岸田総理から食料安全保障強化の重要性について述べ、共に協力していくことを確認。TICAD8のフォローアップを通じ両国関係を深めていくことでも一致したとしている。
マルフ・アミン・インドネシア共和国副大統領との約20分の会談では外務省とよると、岸田総理がG20バリ・サミットの成功に向け、議長国のインドネシアを支えていく旨を伝え、来年は両国それぞれがG7、ASEAN議長国になることを踏まえ、二国間協力の強化に加え、地域や国際社会の諸課題に対しても引き続き連携していきたい旨を伝えた。
マルフ副大統領からは二国間関係をさらに強化していきたい旨が述べられ、両者は来年の日・インドネシア外交関係開設65周年、日・ASEAN友好協力50周年に向けて協力関係を更に強化していくことで一致した、としている。(編集担当:森高龍二)