国論2分での国葬儀 元総理は今後「内閣葬」に

2022年09月28日 06:37

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国論2分の中、安倍晋三元総理の国葬儀が27日、岸田文雄総理を葬儀委員長として都内の日本武道館であり、海外からの参加者約700人を含む約4300人が参列。

 国論2分の中、安倍晋三元総理の国葬儀が27日、岸田文雄総理を葬儀委員長として都内の日本武道館であり、海外からの参加者約700人を含む約4300人が参列。花を手向けた。

 国葬儀では友人を代表して菅義偉前総理が弔辞を読み「安倍総理、日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーを頂いたからこそ『特定秘密保護法』『一連の平和安全法制』『改正組織犯罪処罰法』など難しかった法案をすべて成立させることができた」と国会で紛糾した法案をいずれも成立させたことを功績とした。

 また安倍政権下で官房長官を務めあげたことをふりかえり「総理大臣官邸でともに過ごし、あらゆる苦楽を共にした7年8か月。私は本当に幸せでした」と報告。山形有朋が伊藤博文をしのんで詠んだ一首「かたりあひて 尽くしゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ」と感慨深げに読み上げ「どうか安らかに、お休みください」と別れを告げた。
 
 一方、国会審議なく閣議のみで早々に国葬儀を決めたことや「国葬は法の下の平等に反し、憲法違反、故人を政治利用するもの」と国会議事堂前に平日にも関わらず1万5000人(主催者発表)もの人が参集し「絶対に許せない」と声をあげた。社会民主党の福島みずほ党首は「国会を私物化、国葬に値すると思えない」とした。日本共産党の志位和夫委員長は「安倍政権こそ戦後最悪の政権だ。理不尽なことは理不尽と声を上げ続けよう。そうしてこそ民主主義を守り発展させることができる。憲法をほごにすることが横行する国にしてはならない」と最大の警鐘を鳴らした。

 泉健太代表はツ立憲民主党のイッターで「今後は全ての総理大臣経験者を『内閣葬とする』と規定すべき。内閣が今後も非民主的な手続きで国葬を決定する。そんな国にしてはならない」と強い意志を示した。(編集担当:森高龍二)