岸田文雄総理は16日の記者会見で「G20バリ首脳宣言」採択の受け止めを記者団に聞かれ「首脳宣言の中に、大多数の国がウクライナでの戦争を強く非難したことや、G20として核兵器の威嚇・使用も受け入れられないこと、これが首脳宣言の中に盛り込まれた」と高く評価した。
岸田総理は「特に核の威嚇や使用に関しては、人類に対する敵対行為であり、最大限の強い表現で盛り込むべきである、こうしたことを日本から特に強く働き掛けを行った。こうした表現が盛り込まれたことは来年のG7広島サミットへもつながる大きな一歩と高く評価をしている。来年のG7広島サミットにおいては、核の問題も非常に大きな重要課題であると考えている。議長国として議論をリードしていきたいと思っている」と述べた。
また「困難の状況の中にあっても共同首脳宣言を取りまとめたジョコ・ウィドド・インドネシア大統領の強いリーダーシップに敬意を表したい」と感謝の意を示した。
また、17日に日中首脳会談を控え、岸田総理は「様々な課題や懸案もある。こうした中で、主張すべきはしっかり主張し、対話はしっかりと重ねながら、協力すべき課題については協力する。主張すべきは主張し、責任ある行動を求めながらも、協力すべき点については協力する、こうした建設的かつ安定的な関係、日中関係を構築していく、こうした姿勢で臨んでいきたい。対話を進めるスタートとなる会議にしたい」と述べた。(編集担当:森高龍二)