木造注文住宅メーカーの株式会社アキュラホームが、2023年3月1日から商号(社名)を「株式会社AQ Group」に変更し、それに伴って、新たなコーポレートロゴも発表した。
同社は、コロナ禍で不動産業界が軒並み苦戦を強いられている中でも、増収増益を果たしている超優良企業だ。緊急事態宣言下においては案内ロボットによる無人の住宅展示場をいち早く導入し、昨年11月には「川崎住宅公園」内に日本初となる木造軸組工法による5階建てのモデルハウスを建築。さらには同社が開発し、世界で初めて量産に成功した、間伐材を用いた木のストローが2019年のG20大阪サミットで正式に採用されるなど、話題も豊富で、今最も注目されている住宅メーカーの一つだ。
もちろん、話題性だけの色物企業ではない。同社の宮沢俊哉社長は大工出身で「カンナ社長」の異名を持つほど、職人気質に溢れる人物。当然、社風もそこから生まれる商品も、妥協を許さない職人のこだわりが随所に感じられるものだ。住まう人の目線に寄り添った本当の意味での「いい家」を、計画的な物流でムリ・ムダを削減したハウスロジコムなどの企業努力によって、より安い価格で提供していることが人気を集めている一番の理由である。その結果、日本最大級の事例写真を誇る住宅情報サイト・ハウスネットギャラリーの「ユーザーが選ぶ2022年人気住宅会社部門・ハウスメーカー部門」でも、名だたる大手メーカーを抑えて第1位を獲得している。
そんなアキュラホームが、どうして急成長中のこのタイミングで社名を変更するのか。そこには、創業45周年の節目を迎える同社の宮沢社長の熱い思いが込められていた。
まず、今回の社名変更では慣れ親しまれた「アキュラホーム」の名は捨てられるのではなく、新たな注文住宅ブランド「AQURA HOME」として発展させていくという。そして、この「AQURA HOME」を主軸に「住」に関するサービスを全社の総合力で展開していくというのだ。
同社は近年、主な事業である木造注文住宅だけでなく、純木造ビルを実現した中規模木造事業や、注文住宅のクオリティで建築する分譲事業、高品質なリフォーム事業、土地探し事業、資産活用事業など、さまざまな事業で大きな成長を果たしている。そこで、これからは「ホーム」だけに限定せず、グループとして「住」に関するサービスを一貫し提供していくため、社名を新たに「株式会社 AQ Group 」に改めることで、新体制、新ブランドを構築し、事業を加速、拡大させていく考えだという。
今回、社名と同時に発表された新しいコーポレートメッセージは「常識を破壊し、真に豊かな暮らしを創造する。」。宮沢社長は「⼈はいい家だけで「豊か」にはなれません。いい⼈、いい街、いい⽂化、いい⾃然に囲まれてこそ⼈は⼼からの豊かさを感じることができる。互助の⼼。歴史と⽂化の継承。⾃然との共⽣。だから私たちはこれから「本当に豊かな暮らし」をつくる「家」をつくろうと思います」と意気込みを語る。
今、世界中で「持続可能な社会」の実現に向かって、様々なアクションが展開されているが、何を置いても、その基盤となるのは家庭であり、それはすなわち「家」だ。家族が安心して暮らせる家、大切な家族が幸せに暮らせる家があってこその、持続的な社会。新たな門出を迎えたAQ Groupが、そのリーディングカンパニーに成長することを期待したい。(編集担当:藤原伊織)