TOYOTA、新型プリウスに223psのPHEVをラインアップ、EV走行航続105km

2023年03月05日 10:38

Toyota PRIUS PHEV

新型プリウスPHEV EV走行航続距離105km達成 価格460.0万円

 トヨタは新型プリウスZグレードにプラグインハイブリッドシステムを搭載したモデルを追加して3月15日から全国で発売すると発表した。6年ぶりのPHEV刷新である。

 PHEVモデルはバッテリーに充電した電力で、日常の移動のほぼすべてを走行可能だ。旅行など長距離のドライブでは、バッテリー電力に加えて、エンジンを使いハイブリッド車として走行することで、安心して運転できる航続可能距離を確保。パワフルで気持ちの良い走りを実現した。

 最新の第5世代ハイブリッドシステムをベースに、コンパクトかつ大容量な駆動用バッテリーや高出力の駆動用モーターを組み合わせた、新開発の「2.0Lプラグインハイブリッドシステム」を採用。新型PHEVモデルは、システム最高出力164kW(223ps)の高い動力性能を達成し、0-100km/h加速は6.7秒と、プリウスのハイパフォーマンスモデルとして圧倒的な動力性能を確保。加えて19インチタイヤ装着車は26.0km/リッター、17インチタイヤ装着では30.1km/リッターの低燃費を実現した。

 EV走行距離は19インチタイヤ装着車で87km、17インチタイヤ装着車で従来型比75%向上となる105kmを達成した。

 また、PHEVは給電機能として、バッテリーに蓄えた電力からアウトドア・レジャーなどで活用できる給電モードに加え、停電や災害などの非常時にエンジンで発電することでより多くの電力を供給できるV2H機能も備えており、日常から非常時まで様々なシーンでクルマを電源として活用可能だ。HEV給電モードでは、はじめはバッテリーのみで給電し、バッテリーが一定の残量を下回るとエンジンがかかり給電を継続。バッテリー満充電・ガソリン満タンの状態から一般家庭で約5日分の電力を供給可能だ。

 太陽光を効率よく電力に変換し、1年間でEV走行1,250km分に相当する電力を生み出す第2世代の「ソーラー発電システム」を設定。高効率ソーラーパネルを車両ルーフに搭載し、充電スタンドがない駐車場や災害等で停電した場合でも、太陽光さえあれば充電ができる。ソーラーパネルで発電した電力は、駐車中は駆動用バッテリーへ充電し、走行だけでなくエアコンなどの機能に電力を供給。走行中は補機バッテリー系統に給電することで駆動用バッテリーの消費を低減する。PHEVモデルの価格は460.0万円。(編集担当:吉田恒)