トヨタ自動車は、保育施設など幼児など送迎する車両での置き去り防止を支援する『車内置き去り防止支援システム』を、販売店装着の純正用品として、コースター(幼児専用車/2004年7月以降のモデル)、ハイエース(幼児バス/2004年8月以降のモデル)向けに4月より発売予定だと発表した。価格は概ね10万円程度(工賃含まず)だという。
この商品は、送迎車両のエンジン停止(IG/ACC OFF)後、運行スタッフに音声案内で車内の確認を促した後、確認が実施されない場合や、確認を実施したものの万一車内に置き去りにされた幼児などが自ら助けを求める場合に、車外へ警報を発する装置だ。
■支援システムの内容
運行スタッフへ確認を促す音声案内と確認未実施時の車外警報(降車確認ボタン)。エンジン停止(IG/ACC OFF)後、運行スタッフに車内の確認を促す音声案内を開始。その後、運行スタッフが車内に残っている幼児などがいないか確認し、車内最後尾に設置した降車確認ボタンを押すと音声案内は停止する。音声案内開始から一定時間経過しても降車確認ボタンが押されない場合、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報する。
■幼児など置き去り発生時車外警報「ここだよボタン」の設置
万が一、幼児などが置き去りにされた場合、幼児などが自ら写真の「ここだよボタン」を押すことで、ホーンの吹鳴とハザードランプの点滅で車外へ警報する。
ハイエース(集中ドアロック付車)では、「ここだよボタン」に連動してドアロックが解除される。
トヨタは車内に置き去りにされた幼児が犠牲になるという大変痛ましい事故を一件でも防ぎたいという思いから、本商品の開発を進めてきた。今後も「安全・安心」なクルマ社会を実現していくために、あらゆる努力を進める、としている。(編集担当:吉田恒)