昨年7月の参院選挙で当選したものの登院せず、国会を欠席し続けている政治家女子48党のガーシー(本名・東谷義和)参院議員=比例代表=に対し、議員資格を失う「除名」の懲罰が15日の参院本会議で可決した。これを受け、尾辻秀久参院議長が「国会法122条第1項4号の規定により、ガーシー君を除名する」と宣告した。
ガーシー氏を巡っては14日の懲罰委員会で除名の懲罰が全会一致で可決していた。本会議では出席議員の3分の2(この日の3分の2は158票)以上の賛成で決まる「除名」に対し、賛成235票、反対1票と圧倒的多数で決した。国会議員の除名は1951年以来、72年ぶり。現憲法下では3人目。
政治家女子48党の浜田聡参院議員はガーシー氏の代理として弁明に臨み「出席議員の3分の2以上という議決要件のみをもって安易に認めることは我が国の民主主義は3分の2の多数派によって少数派が支配されることを意味する。仮に処分要件に該当するとしても、本事案について除名処分にすることは憲法15条(国民の選挙権)、31条(適正手続きの保障)、14条1項(平等権)に違反する」と主張。また「28万7714票の国民支持を得て参議院議員の地位を頂いた」と議席の重さを主張した。(編集担当:森高龍二)