統一地方選「前半戦」は日本維新の会(含む・大阪維新の会)の躍進だけが目立った。一方、立憲民主党、日本共産党、社会民主党は後退。足腰の弱さの際立つ結果になった。
維新は大阪府知事選挙、大阪市長選挙を制したほか、隣県の奈良県知事選でも首長ポストを奪い取った。41道府県の議会議員選挙でも維新は改選前の57議席から124議席へ2倍以上に議席を増やし、次期、参院選挙、衆院選挙への地方での足掛かりを各地で築くきっかけを形成した。
一方、立憲、共産、社民が後退。特に社民は改選前の15議席が3議席にまで後退。福島瑞穂党首で国政選挙が今後戦えるのか、党の存立危機事態が続いていることをうかがわせる結果になっている。
奈良県知事選挙を制した維新は奈良県議会議席でも改選前の3議席から、今回14議席まで議席を増やし、奈良市内から平野部、山間部でも議席を確保し、県下全域で地盤づくりに成功した。一方、共産は3議席減らし1議席のみに、立憲は2議席減らし2議席となった。自民は3議席減らし17議席となった。(編集担当:森高龍二)