Honda、欧州向け新型EV「e:Ny1」を発表 同時に電池製造でGSユアサと合弁事業

2023年05月16日 06:44

Honda NEW BEV e-Ny1

新型Honda e:Ny1、412kmの航続距離、EV専用のボディ骨格などで構築される「e:N Architecture F(イーエヌ アーキテクチャー エフ)」を採用した欧州向けのBEV

 Hondaは、欧州向け新型EV(電気自動車)「e:Ny1(イーエヌワイワン)」を発表した。当該モデルは、欧州各国で2023年秋から順次販売を開始すると云う。

 新型e:Ny1は、HondaのEVブランド「e:N(イーエヌ)」シリーズの欧州市場向けモデルだ。さまざまな走行シーンにおいて、発進直後からのスムーズで力強い加速と繊細な制御を実現する電動モーター、WLTCモードで412kmの航続距離を実現する大容量バッテリーや、EV専用のボディ骨格などで構築される「e:N Architecture F(イーエヌ アーキテクチャー エフ)」を採用した。Hondaが培ってきたダイナミクス技術に基づくスポーティな走り、人車一体感の高い独自のドライビングプレジャーを提供するBEVモデルだ。

 Hondaは、2050年にHondaが関わるすべての製品と企業活動においてカーボンニュートラルの実現を目指す。この達成に向けて欧州市場では、Honda eに続いて2番目のEVモデルとなるe:Ny1を投入することで電動化をさらに加速させる。

 いっぽう、HondaとGSユアサは、2023年1月23日に「HondaとGSユアサ、高容量・高出力なリチウムイオンバッテリーに関する協業に向けた基本合意を締結」と題した共同リリースしたとおり、EV搭載用を中心とした高容量・高出力なリチウムイオンバッテリーに関する協業に向けて具体的な協議を進めていたが、新会社設立に関する合弁契約を締結したと発表した。

 両社の合弁による新会社「株式会社Honda・GS Yuasa EV Battery R&D」は、グローバルで急速に拡大する電動車駆動用バッテリー需要に対応するため、グローバルレベルで高い競争力を持つリチウムイオンバッテリーとその製造方法を研究開発し、主要原材料のサプライチェーンや効率的な生産システムを構築することを目指すとしている。

 新会社は、2023年中の設立および事業開始を予定しておあり、新会社の設立および事業開始は、関係当局の許認可の取得等を条件とする。新会社の資本金は20億円、出資比率は両社対等とする。

 国内外の自動車各社は急速に拡大するバッテリー市場に於いて、高いプレゼンスを発揮するために、さまざまな施策に乗り出している。(編集担当:吉田恒)