立憲民主党の泉健太代表は17日、連合の芳野友子会長と会談。泉氏は日本共産党や日本維新の会とは次期衆院選挙で選挙協力しない意向を伝えた。連合の芳野会長はこれまでも「日本共産党との関係はあり得ない」と言ってきた経緯があり、泉氏の意向を評価している。
しかし、立憲がいわば「連合党」のように「連合に頼り、連合に振り回される」ようでは政党への支持は伸びないことを泉氏はじめ立憲議員は認識することが必要なよう。
芳野氏は衆院選で150議席に届かなかったら辞任するとしている泉の姿勢に「継続するのも一つの責任」としているが、泉氏が代表の方が芳野氏にとって都合よく動かせるメリットがあるのではないか、との見方もある。「150に届かなかったら代表辞任」は党員、党支持者への公約といえる発言。参院選、衆参補欠選の結果を踏まえたもので、継続の選択肢はないはず。
また立憲の石垣のり子参院議員は「立憲共産路線って、なにが悪いんですかね?人権と議会制民主主義を守ろうとする陣営が協力し合うのは当然じゃないですか?」とツイッターで発信。「私は、日本のファシズム化に抵抗する全ての人々と、党派や来歴に関わらず、共闘し、共に歩みたいと思っています」と自身の姿勢を明確に示した。
これには1万人以上が「いいね」をしている。前川喜平元文部科学事務次官も「そうだ、そうだ。いいぞ、いいぞ。」と賛同。
ほかにもネットでは「泉代表が、次の衆院選では共産党と『選挙協力はしない』と、これまで散々野党共闘路線を妨害してきた『連合』芳野会長に明言。立憲野党が協力して憲法を守るべき局面で最悪の判断であるし、そもそも『選挙協力』とはいえ、共闘の為に候補擁立を断念してきたのは圧倒的に共産党。物凄い背信行為」と泉氏の芳野氏べったりと受け取れる姿勢に批判も見られた。(編集担当:森高龍二)