石垣駐屯地配備のPAC―3、状況分析後に対応

2023年06月01日 06:17

 北朝鮮の飛翔体「軍事偵察衛星」の打ち上げ失敗、黄海へ墜落した事案について松野博一官房長官は31日「何らかの物体の宇宙空間への投入はなされていないものと考えている」とした。

 記者団から北朝鮮が衛星打ち上げを通告している期間中(5月31日~6月11日まで)に再び打ち上げがあると考えるかと問われ「北朝鮮は一貫して核・ミサイル能力を強化していく姿勢を示しており、今後も各種ミサイルの発射や核実験の実施など、さらなる挑発行為に出てくる可能性はあると考えている」と答えた。

 北朝鮮の「衛星」打ち上げに備え石垣駐屯地に配備していたPAC―3(地対空誘導弾パトリオット)の今後の対応については「現在分析している状況なので分析を待って適切に対応したい」とした。

 松野官房長官は「政府としては米国・韓国等と引き続き緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析および警戒監視に全力をあげていく考えだ」と述べるとともに、政府は今回の打ち上げに対し北京にある大使館を通して北朝鮮に厳重抗議したとしている。

 また松野官房長官は「(日本は)破壊措置はしていない。またEEZへの被害も確認されていない。そのほかについては現在、分析中」とした。(編集担当:森高龍二)