政府のマイナンバー情報総点検本部は8日、岸田文を総理も出席し、会合を開いた。同本部はマイナ保険証を希望しない人に交付する「資格確認証」の有効期限を「5年以内で、各保険者が設定する」とした。
「現行の健康保険証からマイナ保険証への円滑な移行を図るため、移行期においても、全ての被保険者が安心して確実に必要な保険診療を受けられるよう『資格確認書』について、当分の間、マイナンバーカードを取得していない方、マイナンバーカードの健康保険証利用登録をしていない方については本人の申請によらず交付する運用とする。また、その有効期間は5年以内で、各保険者が設定することとする」。
これにより、マイナンバーカードを取得していない人、若しくはカードは保有しているが健康保険証利用登録を行っていない人であっても、安心して従来どおり保険診療を受診していただける環境を整えるとしている。
また、マイナンバーカードを巡り人為ミスが相次いだことから、再発防止策としてマイナンバーを収集する際、書面の記載や画面の表示から人の目で読み取って転記する方法でなく、マイナンバーカードからマイナンバーを読み取るデジタルな方法の普及を推し進める。そのための制度改善や事業者への働きかけについては年度内を目途に取組むこととするとしている。(編集担当:森高龍二)