国防軍で話題になり始めた徴兵制

2012年11月26日 11:00

 自民党が選挙公約にあげた中で「自衛隊」を憲法改正のうえ、「国防軍」として位置づけると「軍」の保持を明記したことから、徴兵制を危惧する声が出ている。

 参議院の礒崎陽輔議員のツイッターでも、礒崎議員に対し「国防軍ができて、徴兵であなたのお子さんに赤紙がきたら、お子さんを国防軍に入隊させますか」との質問が寄せられ、礒崎議員は「軍隊の存在イコール徴兵制は間違った認識。自民党は徴兵制は採りません」と回答している。

 ただ「自民党は採らない」としているのみで、「採れない」とはしていない。

 自民党は憲法改正草案Q&Aでも「党内議論の中で『国民の国を守る義務』について規定すべきでないかとの意見が多く出されたが、規定をおいたとき、具体的な内容として『徴兵制について問われることになるので』憲法上規定に置くことは困難であると考えました」と解説している。

 憲法上規定することは困難としたが「憲法前文において『国を自ら守る』と抽象的に規定するとともに、憲法第9条3項として、国が『国民と協力して』領土等を守ることを規定した」と説明。

 これは、憲法前文の趣旨、9条3項の下に国会で法律として『徴兵制』を敷くことができる余地を残したとみられ、「自民党は徴兵制を採りません」との説明ながら、憲法改正により自民の憲法草案内容で改正され、国会で必要な法律が通れば、徴兵制は採れる解釈になる。(編集担当:森高龍二)