日本共産党は18日、第29回党大会最終日を迎え、党委員長に田村智子副委員長(58歳、参院議員3期目)を選出した。女性党首誕生は1922年7月15日の党結党以来「初」。志位和夫委員長(69歳、衆院議員10期)は中央委員会議長に就任した。
志位氏は大会を締めくくる閉会あいさつで「ジェンダー平等を綱領に掲げる党として、幹部に女性を積極的に登用した」と強調。女性役員の占める率は27.6%から31.6%になり、人数・比率とも党史上最高になった。さらに女性役員の比率を引き上げるために「中央でも地方でも女性が男性とともに力を伸び伸びと発揮できるよう、条件と環境を作るためにお互い努力していこう」と呼びかけた。
また、田村新委員長について志位氏は「国政の上で田村新委員長が党を代表する役割を果たすことになる。女性が幹部会委員長に選出されたのは、わが党の長い歴史の中でも初めてのこと。田村新委員長が素晴らしい活躍をされることを確信する」とエールを送った。また小池晃書記局長、山下芳生副委員長はじめ再任された諸同志とともに30代、40代の若い同志も参加し、党の若返りが図られたことを強調。例に39歳で政策委員長に起用された山添拓参院議員らの名前を挙げた。
そのうえで志位氏は「この大会で中央体制とその指導部体制の面でも10年先、20年先を展望して未来にわたって責任を果たすことができる条件をつくった」とし「来るべき総選挙(衆院選)で必ず飛躍を勝ち取ろう」と大会を締めくくった。(編集担当:森高龍二)