日本共産党の志位和夫委員長は15日から始まった党大会での中央委員会代表としてのあいさつで「政治とカネ」にまつわる深刻な政治腐敗問題について「岸田政権は末期的状況に追い詰められている。自民党内で政権のたらいまわしをすれば解決するという問題ではない」と断じ「自民党政治そのものを終わらせることが強く求められている」と訴えた。
そのうえで自民党派閥による政治資金パーティーをめぐる裏金づくりなど、政治とカネの問題の根本的解決の道は「企業・団体献金をパーティー券によるものも含め全面禁止すること」と改めて全面禁止の必要をアピール。
志位氏は「日本共産党はそのための法案を国会に提出してきた。腐敗政治一掃、企業・団体献金禁止の一点で国民的な運動を起こし、日本にまともな民主政治を取り戻そう」と呼びかけた。
志位氏は一連の問題について「日本の政界に巣くう歴史的な腐敗構造がある」とし「1980年代末以降、金権腐敗事件が相次ぎ『政治改革』が唱えられたが『小選挙区制導入』に問題がすり替えられ、腐敗の根源、企業・団体献金は温存された」と指摘。「ニセの『政治改革』のツケが、いま巨額の裏金システムという形で噴き出している」と語った。(編集担当:森高龍二)