スマートフォンやタブレット端末の急速な普及などを背景に、通信事業者によるLTEへの設備投資は今後加速するものと考えられる。
そのような中、NECは、KDDIが2012年12月に開始予定の次世代移動通信規格LTEの商用サービス向けに、無線基地局装置の出荷を開始。生産拠点は、NECネットワークプロダクツの福島工場となる。
今回出荷を開始した基地局装置は、通信範囲の異なる基地局が混在する環境で、自律的にネットワークの最適化を行い、高い通信品質を実現するSON(Self Organizing Network)などの最新技術の採用により、効率的な構築・運用が可能となっている。NECは、2009年8月にKDDIのLTE無線基地局装置の開発・製造ベンダーに選定され、装置の開発・評価を推進。今回出荷を開始したLTE基地局は、KDDIが埼玉県さいたま市及び宮崎県日南市において実施している、商用サービスと同様の周波数帯を使ったフィールド実証試験においても利用されている。
NECはこれからも引き続き、次世代通信システムによるモバイルネットワークの構築に貢献していく。