木原稔防衛大臣は9日の記者会見で、在日米軍施設内のPCB廃棄物の保管について記者団の質問に「キャンプ・シュワブ内で保管している蛍光灯用安定器約280kgは関係法令に基づき、保管庫において密封した容器に保管するなど、飛散や流出を防止する措置を講じている」とし「周辺環境に影響を与えるものではない」とした。
木原大臣は「防衛省が実施する返還地を含む在日米軍施設・区域における工事に伴い発生した高濃度PCB廃棄物は環境省において適切な処理方法が確立されるまでの間、関係法令に基づき、防衛省が適切に保管している」と説明した。
またこの日の会見でアメリカ、英国、オーストラリアの各防衛相が声明で3か国の安全保障枠組みAUKUS(オークス)の第2の柱である人工知能などの共同開発で、日本との協力を検討していると発表したことについて記者団から受け止めを聞かれ「米英豪間の安全保障・防衛協力が強化されるということはインド太平洋地域の平和と安定にとって重要であり、AUKUSの取組みを一貫して支持している」とした。
そのうえで「先進能力分野に係るAUKUSのいわゆるピラー2に関する協力については今後AUKUS側において検討されることになると承知しているが、防衛省・自衛隊としてはAUKUSの重要性も認識しつつ、防衛力強化に資する取組みを今後も進めていく」とした。(編集担当:森高龍二)